| 9 | 謎の男ドルマン9 |
| ストーリー概略 |
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Σ団がこれまで奪取した資材から、彼らがロボット軍団ないしは巨大ロボットを作ろうとしているのではないか、と推測するロボット工学の権威・浦上博士。
しかしそんな博士もまた、Σ団に狙われていた。
一度はΣ団の襲撃を退けた大門だったが、Σ団の秘密訓練所から送り込まれた男・ドルマン9(ナイン)の力に密かな脅威を覚える。 浦上邸の警備を一人で務める大門に、不服を表す浦上博士の息子・鉄也。その要請を容れ、新田警部は中野刑事率いる警官隊を配備する。 しかしΩサイボーグ・アイバンを従えたドルマン9が再び浦上博士の誘拐に現れ、大門とザボーガーがアイバンと戦っている間に浦上博士は連れ去られてしまう。 大門の介入で事態が悪くなったのだ、と大門を責める鉄也。 浦上博士が残した秘密通信装置で父の居場所を知り、単身助けに向かった鉄也だったが、その前に現れたのはドルマン9だった。 ドルマン9は鉄也を捕らえ、大門に勝負を挑む。 飛竜三段蹴りも通用しないドルマン9に大門は苦戦するものの、ザボーガーにアイバンを倒されてドルマン9は一旦退却した。 鉄也を救出した後、ドルマン9の後を追ってΣ団の基地に潜入した大門だったが、声も電波も外には通じない箱型バリアの中に囚われてしまう。 その目の前には、製作中のジャンボメカの巨体がそびえていた。 |
| 個人的な感想 |
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冒頭で登場するΣ団謹製訓練用ロボット・偽大門さんの造りがどうでも良いようなところまで細かいこだわりの一品である。
良く出来ていたせいか、これ以降もまた登場回がある。ロボットなので量産も可なのだろうが、流石にそれはなかった。 Σ団と言えば秘密訓練所の所長と教官が女性だったのが印象深い。ミスボーグや先に登場のハリケーン大陸、レディボーグも入れて考えると、悪の組織の中でもΣ団の女性管理職比率は高いのではなかろうか。 更にΣ団と言えば、いつもはΣ団のメカアニマルのアクター・宋晃氏が浦上鉄也を演じている。好青年である。 ところでこの回気になったのは、中野さんが大門さんに「ここは本職の我々に任せて貰いたいですな」と言う場面だ。 つまり中野さんには大門さんが「刑事」である事を知らないようなのだが、まだ「新田さん家の居候・ザボーガー付」と思われていたのだろうか? それはそれとして、何も言い返せずに中野さんの背中からむっとして睨んでいる大門さんがちょっと可愛い。 可愛いといえば、爆破されそうになって地中へ隠れ、大門さんの声にするすると砂の中から出てくるマシーンザボーガーの無表情さがまた可愛い。 ところでこの回で全容が明らかになったΣ団のΩ計画・ジャンボメカだが、「絵に描いたジャンボメカ」の前景にミニチュアのクレーンが動いている状景に製作側の創意工夫と苦労が偲ばれる。 しかし見上げる大門さんの目の中に「Σ」の文字がくっきりと白く浮かぶ演出が心憎い。 |
| 10 | Σ団・恐怖の地獄作戦 |
| ストーリー概略 |
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Σ団のΩ計画がジャンボメカによる東京潰滅作戦である事を大門に告げた悪之宮博士は、大門からの命令を受けられないザボーガーを特殊爆薬で破壊して勝ち誇る。
どうにか檻からの脱出に成功した大門だったが、しかし救出した浦上博士は既にΣ団のコンピューターアニマルにその頭脳を吸い取られて瀕死の状態だった。 浦上博士を連れて逃げる大門の前に、再び立ち塞がるドルマン9。 凄まじい戦闘能力、また腹部には機関砲をもつドルマン9との激闘の末、からくも大門は勝利し、新田警部達と合流した。 一方ドルマン9を倒されたΣ団は、その弟・ブラザス1とブラザス2に大門の追撃を命じる。 追い詰められた大門は、破壊されたザボーガーの部品を前になすすべもない。 そんな大門に修理を申し出たのは、意識を回復した浦上博士だった。 ためらう大門を諭し、重態の浦上博士は息子の鉄也を助手としてザボーガーの復元に着手する。 大門が攻撃を単身引き受けている間の作業によって、ついに甦ったザボーガー。しかしそれは浦上博士の命と引き換えの復活であった…。 ブラザス1とブラザス2を撃退した大門は、浦上博士の墓前にΩ計画粉砕を誓うのだった。 |
| 個人的な感想 |
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しつこいようだが、何故東映ビデオに収録されていたのは第1話とこの第10話だったのだろうか。
対ドルマン9戦のアクションが見所、という判断だったのか?
確かに長時間に及ぶ渾身のアクションである。
しかし大変申し訳ないのだが、その有難味の伝わらない視聴者には正直なところ猫に小判だったかも……実際、初見時はまだ格闘ものの胆が解らなかった事もあり「ほんの一瞬だけ映るワイヤー」や「ドルマン9の腹毛」等余計なところに気を取られたりしていた。本当に申し訳ない。 それはさておき、檻に埋め込まれたスピーカーの接合部を弱点と見抜いて靴底に隠してあった爆薬で爆破し、捨て身の脱出を図る辺が「秘密刑事」らしくてナイスである。 今回は冒頭でザボーガーが爆破されてしまうので番組タイトルは「電人ザボーガー」というよりむしろ「秘密刑事大門豊」だった。 そしてバラバラになったザボーガーが不憫で大門さんの悲嘆も解るとは言え、しかし近くであれだけ大声で嘆かれたら浦上博士でなくても寝てはいられなくなるような気もする。 このような事を書くのは大変心苦しいのだが、安静にしていれば助かるかもしれなかった浦上博士の命をあたら縮めたと見えなくもないような。 勿論「それではあの局面からザボーガー抜きでどうやって全員脱出できたと言うのか」と言われれば返す言葉もない訳だが。 …いや、でもあの場にいたのはブラザス1とブラザス2だけだったし、普通に警官隊を呼べばどうにかなったかも。 新田さんの指令でジャンボメカを探しに行った中野さん達が空振りに終わって手は空いていた筈だし…などと考えるのは勿論余計な事なのだろうが。でもちょっとね。 |
| 11 | ジャンボメカ東京破壊作戦! |
| ストーリー概略 |
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ヘリキャットの偵察により、高層ビルにカモフラージュされていたジャンボメカが発見された。 ジャンボメカによる東京潰滅を目論む悪之宮博士の野望は、何としても阻止されなくてはならない。起動する前にジャンボメカを破壊するべく、大門は単身ビルへの潜入を図る。 Σ団戦闘員を倒しながらジャンボメカの内部に侵入し、心臓部に迫ろうとする大門だったが、その前に大門を兄の仇と狙うブラザス1・ブラザス2が立ち塞がった。 激闘の末ブラザス1・ブラザス2をスーパーリンの保存槽に沈めたものの、戦いの最中に通信用ヘルメットを壊された大門も一旦退却を余儀無くされる。 その間にΣ団はジャンボメカ出動の準備を着々と進めつつあった。始動後5分でカモフラージュのビル外装を破壊し、その後2分で本体を動かし始めるジャンボメカのエンジンに、ついにスイッチが入る。 一方大門は、今は亡き浦上博士の言葉を思い出し、ジャンボメカを動かすコンピューターアニマルの存在を推理して再度ビルからジャンボメカへの突入を試みていた。 再びスーパーリンによる蒸気のたちこめる部屋、巨大な人工心臓の設置された部屋と戦い進む中、コンピューターアニマルの居場所がジャンボメカの頭部だという連絡が新田警部から入る。 急ぎ頭部へ向かおうとする大門が進路を阻まれている間に、しかしとうとうビルの外装の崩落する中からジャンボメカがその全貌を現した。 迫るジャンボメカの起動時刻。大門はザボーガーと共にジャンボメカの頭部に突入してコンピューターアニマルを破壊し、まさに動く直前だったジャンボメカを誘爆させる。 東京の危機は間一髪回避されたのだった。 |
| 個人的な感想 |
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第5話から続いた「Ω計画」編の完結話。人工心臓もスーパーリンも浦上博士の頭脳もジャンボメカに使われた事が、この話で明らかになっている。
という事で更にしつこいようだが、どうせなら第10話の代わりにこの話をビデオに収録しても良かったのでは、と書いてみる。 アクションを見所として推すにも全く遜色ない。ジャンボメカの内部を戦いながら頭部目指して登っていく辺など「死亡遊戯」へのリスペクトを感じる……とまで書くのは流石に無理でしたか。すみません。 …気を取り直して。とにかくこの回も「電人ザボーガー」というより「秘密刑事大門豊」、全編これ大門さんのアクションと言っても過言ではないし、その戦闘シーンの見せ方もいい。 第10話では意表をつく「兄弟力合わせてライフル攻撃」を見せてくれたブラザス1・ブラザス2も今回はサイや鎖分銅、トンファーを武器にしたアクションを見せてくれるし、 このトンファーを大門さんが振るう場面まである。 婦女子視点で恐縮だが、潜入する為にΣ団員の黒革のツナギを着た大門さんがかっこ良くて「これ位の服を私服で着てくれてもいいのに…」とつい思ってしまったり。 なので人工心臓の部屋から先に進もうと大門さんが一生懸命に破ろうとしていた所が実は出口ではなく、突き破って勝手にジャンボメカの胸部から転落しかかっていたりしたのは追及しない事にした。 ちょっと間抜けな気がしないでもなかったが、しかしその展開がないと「ジャンボメカの外壁をのんのん登ってくるマシーンザボーガー」の可愛い姿が見られないのだ。 そう言えばジャンボメカの自爆で、Σ団とは無関係に隣接していたビル2棟も何だか1/4程吹っ飛んでいたような気がするが、まあ被害としては最小限に食い止められたものかと思われる。細かい事は言いっこなしである。 |
| 12 | 驚異の人間長距離砲 |
| ストーリー概略 |
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休日の釣りを楽しむ新田家と大門の頭上を、突如通過していった巨大なミサイル。
胴部にΣのマークを刻まれたそのミサイルこそ、洋上の孤島・地獄島から180kmの距離を越えて飛来したΣ団の新兵器カノンボールだった。
テスト後爆破された破片の分析と大門の目撃証言から、警察はΣ団が人間大砲の発射実験を行った事をつきとめる。 一方、いよいよ始動したΣ団の新計画・Σシーカスル計画に邪魔な大門を倒す為、アイアンクローは新田に重傷を負わせ浩を誘拐する。 その場には大門宛の挑戦状が残されていた。 新田に口止めされていた美代を問いつめてそれを知った大門は、浩を救うべく挑戦状の指定場所・中津河原へ向かう。 待ち受けていたΣ団のオートバイ部隊を破った大門に、アイアンクローは地獄島へ来るように告げた。 ザボーガーで海を渡り、地獄島に渡った大門を待っていたのは人質にとられた浩と、着弾と同時に十キロ四方を吹き飛ばす人間砲弾としてセットされたカノンボールだった。 なす術もなく砲弾の中に入れられた大門だったが、基地の外にいたザボーガーが発射台の砲身を切断して発射を阻止する。 計画の失敗を悟った悪之宮博士は、地獄島基地に仕掛けられた時限爆弾のスイッチを入れて脱出した。 ザボーガーに浩を託して島を脱出させた大門はアイアンクローを飛竜三段蹴りで破り、浩達の待つ海岸へ無事帰還した。 |
| 個人的な感想 |
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この回でお披露目となった新計画・Σ団無敵の戦略基地(悪之宮博士・談)シーカスルことΣ大魔城計画だが、つまり海に浮かぶ巨大な移動要塞だと思っていただければ良いかと思われる。
オメガ計画といい、悪之宮博士の立てる長期計画はなかなか壮大なロマンを感じさせる。いや勿論はた迷惑な悪のロマンなのだが、
しかしそろそろこの頃から「悪之宮博士って実は可愛いところがあるのかも…」とも見え始めてくる。
Σ大魔城計画についてアイアンクローに語る時や、カノンボールに大門さんを入れる時など、見ていると実に無邪気で楽しそうなのだ。
絶対上司には持ちたくないタイプではあるのだが。 この回は冒頭の釣りの場面といい、公園で遊ぶ新田さんと浩くんといい、新田家の日常が垣間見えて微笑ましい。 しかし息子が誘拐されても相変わらず大門さんを危険に晒すまいとする新田さんには、毎度の事ながら本当に頭が下がる。 なお、今回はマシーンザボーガー形態での活躍が多かったザボーガーだが、ラスト近くで浩くんを背中にのせて犬かきよろしく海を泳ぎ渡り、陸に上がって手をつないでいる場面の可愛らしさは見る者の目に焼きつく。 |
| 13 | 秘密刑事死の一騎打ち |
| ストーリー概略 |
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悪之宮博士は大魔城建設の為の人材を集めていた。まず標的となったのが、造船理論の権威・藤木博士である。 新田警部の布いた警備網を蹴散らし、藤木博士を誘拐するサイボーグ・ウルフジョー。 駆けつけた大門は、藤木博士を連れ去った自動車をザボーガーに追わせ、自らはウルフジョーに立ち向かう。 藤木博士はザボーガーによって無事救出されたが、大門は飛竜三段蹴りをウルフジョーの腹部の鏡によって破られ、逆にその必殺技・回転蹴りの前に敗北を喫する。 負傷して自宅療養を余儀無くされた大門をあざ笑うかのように、悪之宮博士は送りつけた予告状通りに次々と高名な学者達を誘拐していった。 ウルフジョーの回転蹴りを破るべく、大門は先輩・勝蓮和尚の道場を訪ね、特訓を重ねる。 その大門を追ってきたウルフジョーは道場を襲い、勝蓮和尚を倒す。しかし対決の中でウルフジョーの回転蹴りの秘密を掴みかけていた勝蓮和尚は「右足に気をつけろ」と大門に告げるのだった。 Σ団の次の標的が江川博士である事を知った大門は下山し、博士を護衛する警察に合流する。 江川博士の誘拐に現れたΣ団のメカアニマル・ビッグGはザボーガーに倒され、ウルフジョーも回転蹴りの秘密である右の義足を破壊されて大門に敗れ去った。 |
| 個人的な感想 |
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うなされて飛び起きた場面で、駆けつけた美代ちゃんや浩くんに心配をかけまいとするのは解るものの「お化けに追われてる夢を見たんだ」という言い訳は、ちょっとどうかと。確かに大門さんらしくていいんですが。 時に見ている方もびっくりするのでパジャマは着て下さい…すみませんヨコシマ婦女子視点で。 しかしついでに書くと、この回は「手早くネクタイを締める大門さん」「山道を上っていく背広姿の大門さん」が個人的にはそれ以上の高ポイント。 そう言えば前回アイアンクローの挑戦状が意味無く切り張り文字で作られていたのが不思議だったのだが、もしかしたら字が下手なのを気にしたのか? と、この回大門さん宛に悪之宮博士が送ってきた直筆のお手紙を見てふと思ったり。 悪之宮博士の字も正直金釘流というか、あまりうまくない。但し全文を御紹介すると 「Σ基地ヨリ心ヲコメテ、オ見舞申シ上ゲル。我ガΣノ予定ヲ、オ知ラセスル。 マズ本日14時、原子力エネルギーノ水野博士、明日10時、兵器学ノ大崎博士ヲ誘拐スルツモリダ。 秘密刑事ノ登場ヲ、ゼヒ願イタイトコロダガ、病床ニ伏ス身デアレバセンナキコトトアキラメル。 好漢自愛シタマエ。マズ用件ノミニテ失敬。」(原文ママ)と、後半の文面がなかなかの名文である。 今回のメカアニマル・ビッグGはほとんど見せ場がなくて勿体なかったが、ウルフジョーの右義足には派手さこそないものの心ときめくものがある。 外して調整する場面で、いかにも使い込んでいる風の外装が見える辺とか。回転蹴りもアクションそのものはむしろ地味ながら、光を使った幻惑的な映像に仕上がっている。 |
| 14 | 不死身の殺し屋ギルコンフー |
| ストーリー概略 |
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Σのマークを肌に刻まれ、無惨にも背骨を折られた死体が多数発見された。おそらくΣ団の作業現場から脱走しようとしたところを殺されたのではないか、と新田警部は推理する。 そんな折、Σ大魔城の秘密を知って脱走してきた建築家・杉山博士が警察に保護を求めてきた。 杉山博士の隠れ家に急行した警察と大門だったが、そこに現れたのは杉山博士暗殺の命を受けたΣ団のギルコンフーと捜査ロボットM1だった。 博士の助手をいともたやすく殺害するギルコンフーに、大門は怒りに燃えて戦いを挑む。しかしその怪力の前には力及ばず、目の前で杉山博士までも惨殺されてしまった。 自分の力不足を責める大門。新田警部はそんな大門の気持ちを酌み、だからこそ軽はずみな行動は避けるようにと諭す。 独自に捜査を続け、ついに大門はシーシャークとヘリキャッツの偵察でΣ団の基地を突き止めた。ザボーガーを入口の外に待たせ、大門は基地に潜入する。 しかしそれは既に悪之宮博士の知るところであった。大門が基地に爆薬を仕掛けている間に、ザボーガーはΣ団に捕らえられてしまう。 Σ大魔城の完成を目前にして、その完成祝いに大門を血祭りにあげると宣言した悪之宮博士は、鎖鎌の使い手コブラーチャン、鉄仮面サソリジャガー、そしてギルコンフーの三人の殺し屋を大門に挑ませた。 触れると電流の流れる箱に捕らえられたザボーガーの目の前で、ただ一人デスマッチに挑む大門。 苦闘の末ようやく杉山博士の仇ギルコンフーを倒したものの、息つく間もなく更なる刺客が満身創痍の大門に襲い掛かる! |
| 個人的な感想 |
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前後編であるこの第14・15話は、個人的には見所山盛りである。 Σ団の捜査ロボットM1(胸に「YES」「NO」の表示板がついていて、どちらかが光って標的の位置を知らせるのだ)は個人的に可愛さナンバー1のメカアニマル。 捜査ロボットM1とザボーガーの戦闘はこの回一番の和みシーンだ。 戦闘場面が和むと言うのも何だが、ザボーガーの後ろからいきなりぽこんと殴るM1とか、組みついて互いにぐいぐい押し合っているところとか、もう可愛いとしか言い様もない。 カラーリングもちょっと似てるし。なのにどうやらM1はザボーガーを特殊檻のある場所までおびき出して、捕獲用の爆破に巻き込まれてしまったようなのだ…いや、あるいはザボーガー捕獲の為に自爆したのか。 いずれにしてもひどいやミスボーグ。 ところで前回・今回・次回にわたり、大門さんは新田さんに言われた事には一応「はい」とは答えるものの、全然聞く耳を持ってないようである。 いやそれとも単独行動は大門さんにとっては別に「軽はずみな行動」ではないのだろうか。何にしても今回もΣ団員に変装して基地に潜入する大門さんが見られ、相変わらず黒革のツナギが似合っていて目の保養。こりゃ。 そして今回もアクションが濃い濃い。決闘の場所が黄色い砂地だったので、きなこ餅状態になりつつ大門さんが熱闘を繰り広げている。 ギルコンフーに大門さんが連続頭突きされる辺りもキツめだし、逆に大門さんがギルコンフーの目を潰すシーンなどは、ちょっと正視するのが辛かったりする。 しかしこの回で一番心に残るのは、額から流血しつつ敵をねめつける大門さんより、箱に閉じ込められてじたばたしたりガラスに両手を押し当てながら大門さんを心配そうに見つめているザボーガーなのである。 本当にザボーガーの仕草はいちいち可愛いなあ…。 |
| 15 | 死闘!! 謎のΣ大魔城 |
| ストーリー概略 |
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悪之宮博士とザボーガーの前で続く死闘。
コブラーチャンの鎖鎌に傷つけられ、サソリジャガーの毒が身体に回りながらも、大門はなおザボーガーに近づこうとするがついに力尽きてしまう。 重傷の大門を新田警部に引き渡し、日を改めての再戦を告げるミスボーグ。 一方Σ大計画の最後の仕上げの為、ウラン貯蔵庫を襲撃したΣ団の前に、中野刑事率いる警官隊はなす術もない。 意識を取り戻した大門は、ただザボーガーの身を案じるばかりだった。 そんな大門を見かねた新田警部と中野刑事はボートでΣ団基地へ潜入する。中野刑事は基地内部に侵入、新田警部はザボーガーの囚われている檻を発見して電流回路を解除しようとするが、そこにΣ団のロボット・ガードKが現れた。 退却途中、ガードKの小型ミサイルで新田警部は負傷してしまう。 怒りを燃やす大門は、傷が癒えると早速コブラーチャンとサソリジャガーを倒しザボーガーを奪還すべく特訓に励んだ。 Σ団の挑戦を受けて再びその基地に乗り込み、悪之宮博士と対面する大門。 ロボットであるザボーガーの為に命を懸けようとする大門を嗤う悪之宮博士に、大門は「ザボーガーは俺の弟だ」と答えるのだった。 再び開始されるデスマッチ。 サソリジャガーを新必殺技十文字突きで破った大門は、更にコブラーチャンの鎖鎌を逆に利用してザボーガーの檻を破壊する。 自由の身となったザボーガーと大門はコブラーチャンとガードKを倒し、基地を爆破するが、しかしそれは役目を終えた作業現場に過ぎなかった。 ついに完成したΣ大魔城が、大門の目の前に浮上する。 |
| 個人的な感想 |
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「血まみれの大門さんを抱きかかえてくれる新田さん」とか「大門さんの肩口に毒牙を立てようとするサソリジャガー」とか、ヨコシマな婦女子としてはいろいろと目のやり場に困ると言おうか、まあそんな場面が山盛りの回である。 …それはさておき、新田さんの不在でただ一人Σ団応戦の指揮をとる羽目になり、警官隊に「撃てー」、Σ団に「待てー」と大忙しになっている中野さんが可愛い。 しかも中野さんはそれで頭には包帯を巻き左腕を吊り、と随分ひどい怪我をしてしまったのに、病院で「ザボーガーが僕を待っているんです」と泣いて駄々をこねた大門さんの為に、新田さんと一緒にΣ団に潜入までしてくれるのである。 それもキュートな浮き袋つきで。 新田さんと中野さんがΣ団基地に潜入し、監視員を二人で倒してピースサインを交わすシーンは何度見ても微笑ましい。 そして悪之宮博士も魅力全開。 これまでにもその気になれば悪之宮博士が大門さんを殺すチャンスは沢山あったのだが、今回も同様である。 「こんなに簡単に殺してしまっては勿体ない!もっとじわじわなぶって遊びたい!」とばかりに引き延ばした挙句逆転負けしてしまう悪之宮博士は、 絶対「食事の時、好物は最後までとっておく」(しかもそれで「あ、いらないんなら貰うね」と横取りされる)タイプに違いない。 そして「電人ザボーガーといえど、たかがロボットじゃないか。(ザボーガーのファイティングポーズを真似てみせ)鉄クズだ」の台詞回しといい 「ザボーガーは鉄クズなどではない!俺の弟だ」と大門さんに言い返されて「おとうと」と声を高くする辺もチャーミング。 デスマッチの前は「大門豊、頑張れよ」と余裕たっぷりだったのに、形勢不利になってくると段々不機嫌になり、終いには「悪之宮博士、落着いて下さい」とミスボーグに宥められる程車椅子の上でヒステリーを起こしていたりと、どんどんエキセントリックな魅力が増してくる辺が堪らない。 |
| 16 | 恐怖メカボーグ誕生!! |
| ストーリー概略 |
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完成なったΣ大魔城の中で、メカボーグ第1号・マジシャンガーが誕生した。 大門抹殺作戦を計画したマジシャンガーは、まず大門の知己である一の瀬の娘・みどりに変装し、帰宅途中の一の瀬を拉致する。 マジシャンガーは毒針を仕込んだ指輪を一の瀬に渡し、大門に使うよう脅迫した。頑に拒む一の瀬だったが、みどりの名を出して更に脅しをかけられ、とうとうΣ団に屈してしまう。 一方、大門は偶然町中でみどりと出会い、一の瀬邸でみどりと共に一の瀬の帰りを待っていた。 そこへ帰宅した一の瀬は、なおも窓の外からマジシャンガーに促され、心ならずも指輪をはめた手でついに大門の手を握りしめる。 Σ団に捕らえられた大門はマジシャンガーの刃を間一髪逃れたものの、その攻撃の前に重傷を負ってしまった。 大門の見舞いに訪れたみどりは、病室の外で負傷の原因が父にある事を立ち聞きしてしまう。大門とは顔を合わせず逃げるように帰宅し、父の行動を卑怯だと詰るみどり。黙していたものの、やがて苦しい心情を打ち明ける一の瀬。そんな二人に、再びマジシャンガーの魔手が迫った。 病室の外に残されていた花束から経緯を察した大門は、一の瀬邸に向かった。しかし時遅く、そこに残されていたのはマジシャンガーの挑戦状だった。 指定の公園に赴いた大門だったが、マジシャンガーの妙技に翻弄される。あわやと思われたその時、一の瀬が身を呈して大門を救った。 大門とザボーガーの連続攻撃がマジシャンガーを葬り、一の瀬も一命をとりとめた。 |
| 個人的な感想 |
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悪之宮博士によれば「人間の部分の方が多いのがサイボーグ」で、「機械の部分が90%で、人間の判断力と運動神経をもっている」のが「メカボーグ」の定義だそうである。
この回以降5話に渡って作られる「メカボーグ」だが、人間の姿と変身後の姿を使いわける事ができる辺も付記しておきたい。 という訳で誕生したマジシャンガーは「元はイギリス人のマジック師で人殺しの脱走犯」。 大門さん抹殺作戦に「巡り会い作戦」と命名したり、ミスボーグの持つナイフを手品で造花に変えてみたりと、なかなか茶目っけのある人である。ちなみにトランプの挑戦状に書いた字も、少なくとも悪之宮博士よりは上手だった。 本当にイギリス人なのか?(笑) ところで話の本筋とは関係ないが、この日は浩くんの誕生日であり、誕生日パーティーが新田さん宅で開かれていた。 といっても新田さんと美代ちゃん、それに中野さんが加わった小ぢんまりとしたパーティーである。 余興に中野さんが落語を一席うかがってくれたりして楽しかったのだが、大門さんが(最初はちょっと一の瀬さんに会ったら帰るつもりだったとはいえ)結局帰って来られなかった辺、ちょっと浩くんには可哀想な事をしたものだ、と見ていて思う。 そしてパーティーもお開きとなり、とうとう帰ってこなかった大門さんを心配する浩くんと美代ちゃんの会話のシーンで、ちゃんと取り分けて残してあるケーキの1ピースがさりげなく(あくまで、さりげなく)映っていたりする演出が心にくい。 なお今回はあまりザボーガーの出番がなかったのだが、マシーンザボーガーのまま両腕を左右に広げ、走りながらΣ団員を蹴散らしていく場面は文句なく可愛かった。 |